世界卓球2025
皆さんこんにちは!灘光です。今回の活動日誌は私の活動とは直接関係ありませんが、5月17日から25日まで健常者の卓球の世界選手権がドーハで行われていたので、それについて語っていこうかなと思っています。特に今大会は日本勢が大活躍したので、活動日誌でも触れて行こうと思います。
今大会の日本勢の結果としては、混合ダブルスで吉村・大藤ペアが2位、女子ダブルスでは張本美和・木原ペアが3位、女子シングルスでは伊藤美誠が3位、そして男子ダブルスでは篠塚・戸上ペアが日本人としては64年ぶりの優勝を果たしました!この結果を見て灘光がまず思ったことは、日本は協調性や和を重んじる国民性からか、ダブルス系の種目での活躍が非常に目立ったことです。事実、試合を見ていても日本人のダブルスはかなり連携が取れているように感じました。
どちらかというと自分はダブルスは苦手意識が強いのですが、その自分の視点から見ると、ダブルスは個々の力だけではなく、パートナー間の連携が非常に重要なのだと改めて思いました。シングルスだと各選手の個性を発揮することが大切ですが、卓球のダブルスだと常にそうではいけないのかもしれません。選手それぞれプレー領域や打球の質、タイミングも違うので、一人一人がシングルスと同じプレーをしてしまうとかみ合わなくなるのは当然かもしれません。デフリンピックは4種目中2種目がダブルス系の種目なので最近はダブルスの練習も増えていますが、世界卓球の日本選手のプレーを見て自分もその部分を意識してみようと思いました。
また、世界トップクラスの選手のプレーを見ていると、その技術、その動きから彼らがどのような生活、練習、トレーニングをしてきたのかが想像できます。改めて努力という点において自分は全然足りないと感じました。努力は実力関係なく誰でも平等にできるので、世界選手権に出る選手でもデフリンピックに出る選手でもその部分は変わらないと思います。
今大会私にとって特に印象的だったのは、平野美宇選手はシングルスのみの出場だったのですが、早いラウンドで格下の選手に負けてしまいました。試合の途中で涙を流し、敗戦後も過呼吸を起こしてしまったと聞いています。この背景にあるのはおそらく本人が勝ちたくて過酷な練習やトレーニングに取り組んできて、それが報われなかった時のショックが大きかったのだと思います。試合後過呼吸を起こすのはあまり聞いたことがないので、それだけ本人が並々ならぬ努力をしてきたのだと思います。普通の努力ではなく、とても常人が想像もつかないような努力だと思います。正直、競技をしていて苦しいことの方が圧倒的に多くて卓球を嫌いになってしまうレベルだと思います。それを見て、自分はまだ苦しんでいないな、と感じてしまいました。自分では努力している「つもり」でもまだまだ甘いところが多いと感じました。
そのぐらい世界卓球に出るような選手は苦しみ抜いて勝ちを目指しているので、それがプレーや勝った時、負けた時の行動に表れます。だからこそ世界卓球は見ていて面白いですし感動しますが、自分は見る側の人間ではなく出場する側の人間なので、普段からもっとビッグゲームに出場する側の人間の考えを持たなければならないと感じました。
とりあえず、世界卓球は見ていてとても面白かったです。年々卓球は技術的なアップデートが世界的に進んでいて、以前よりダイナミックで見ごたえがあるので、卓球を知らない方にも是非見て欲しいです!我々もデフリンピックで今回の世界卓球に負けないようなプレー、感動を届けたいと思っていますので是非観戦に来てください!